掌蹠膿疱症が教えてくれた「タバコをやめる理由」

煙草と掌蹠膿疱症のイラスト

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🩺 禁煙を決意したきっかけ

きっかけは、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)を発症したことだった。
手のひらや足の裏に小さな水ぶくれができ、かゆみや痛みが続く。最初は原因がわからず戸惑ったが、調べていくうちに「喫煙との関係」が指摘されていることを知った。

医師からも「タバコはやめたほうがいい」と言われ、腹をくくった。
正直、これがなければまだやめていなかったと思う。


🚭 禁煙の始め方と最初の3日間

禁煙を始めたときは、強い決意よりも「気楽に続けよう」という気持ちだった。
「吸いたくなったら吸ってもいい」くらいの軽い心構えで始めた方が、逆にストレスが少なく続けやすかった。

ただし、最初の3日間だけは正直きつかった。
特に朝起きた瞬間。これまでは毎日、寝起きに2本吸うのが習慣だったため、体がそのリズムを求めてくる。

ニコチンガムを1パック(10個入り)だけ買い、最初の3日間はそれでしのいだ。
しかし、それ以降は自然とガムも不要になり、吸いたい衝動も徐々に落ち着いていった。


☀️ 紫外線治療の効果

医師の勧めで、掌蹠膿疱症に対して紫外線治療も始めた。
治療を始めてから3日ほどで、手のひらにあった水泡が消えた。

現在は2回目の発症中だが、今回の水泡はおよそ2週間弱で収まりつつある。
最初に出たときは1ヵ月経ってもなかなか引かなかったことを考えると、明らかに回復が早い。

ただし、禁煙と紫外線治療を同時期に始めたため、どちらの効果がより大きかったのかは正直わからない。
それでも、「確実に体が回復に向かっている」感覚がある。


💊 他の治療法について

掌蹠膿疱症の治療法はひとつではない。現在のところ、医師から紹介されたり、自分で調べた中で以下の方法がある。

  • 紫外線治療(PUVA・ナローバンドUVBなど)
     皮膚の免疫反応を整える方法。副作用が少なく、効果を感じる人が多い。
  • 薬による治療
     ビオチンやビタミン剤のほか、症状が重い場合は**高額な免疫抑制薬や生物学的製剤(注射)**が使われるケースもある。
  • 扁桃腺の摘出
     意外にも、扁桃腺と掌蹠膿疱症には深い関係があるとされる。
     慢性的な扁桃炎がある人では、扁桃腺を摘出すると約80%の確率で症状が改善するという報告もある。
     ただし、全員に当てはまるわけではなく、手術は慎重な判断が必要だ。

自分の場合はまだ扁桃腺摘出までは行っていないが、もし再発を繰り返すようであれば選択肢のひとつとして考えている。


🍽 食生活の見直し

掌蹠膿疱症は金属アレルギーとも関係していると言われているため、
食生活ではニッケルなどの金属を多く含む食品を意識的に避けている。

たとえばチョコレート、ナッツ、豆類、貝類など。
これまで何気なく食べていたものを控えるのは少し面倒だが、「体に余計な負担をかけない」と思うと自然と我慢できるようになった。


💬 禁煙を通して気づいたこと

禁煙をしてみて気づいたのは、吸いたい衝動は波のようにやってきて、やがて引いていくということ。
その瞬間をただやり過ごせば、次第に波は小さくなる。

朝の一服がなくても、代わりにコーヒーをゆっくり飲んだり、少し体を動かしたりすると落ち着ける。
そして、吸わないことで1日のスタートがすっきりしていることにも気づいた。


🌱 まとめ

タバコをやめることは「我慢」ではなく、体を取り戻すプロセスだと思う。
掌蹠膿疱症という“体からのサイン”があったおかげで、ようやく本気で自分と向き合えた。

禁煙と紫外線治療のどちらが決め手だったかは分からないが、確実に良い方向に進んでいる。
今では、タバコがなくても何も困らない。むしろ生活のリズムが整い、体も軽くなったように感じる。

同じように掌蹠膿疱症や喫煙習慣に悩んでいる人がいたら、
「まず3日だけ、気楽にやめてみる」ことをおすすめしたい。
その3日を乗り越えた先に、確かに変化がある。