今更なのですが、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)の手続きをしました。
といっても自分のではなく、家族のやつなんですけどね。分からないからと頼まれたんですが、私も知らないので調べながらやってみました。
手続きは思っていたより簡単でした。
今回はdocomoから格安スマホへの乗り換え手続きを行いました。
目次
用語説明
『MVNO』とは
『格安スマホ』『格安SIM』という言葉を耳にするかと思います。これらを総じて『MVNO』と言います。
『MVNO』とは「Mobile Virtual Network Operator」の略で、日本語で「仮想移動体通信事業者」と言います。
これだけだとなんのこっちゃだと思います。
「Virtual(仮想)」を取ったものを『MNO』と言い、皆さんご存知の『NTT docomo』『au』『SoftBank』がこちらです。「キャリア」とも呼ばれています。
「Virtual(仮想)」という言葉が示す通り、『MVNO』の格安スマホ業者はドコモなどの『MNO』業者の回線を間借りしており、実際に回線を提供しているのは『MNO』の業者です。
『MVNO』を契約するとわかりますが、スマホの上の方にはキャリア(docomo、au、SoftBankのいずれか)が表示されます。契約した『MVNO』業者に回線を提供している、『MNO』業者が表示されています。
『MVNO』=『MNO』の基地局や回線を間借りしている。
『MNO』=『NTT docomo』『au』『SoftBank』のこと。基地局や回線を『MVNO』に提供している。
『MNP』(携帯電話番号ポータビリティ)とは
電話会社を変えても、同じ携帯電話番号をそのまま使えるサービスです。数年前はこれができませんでした。
現在契約している電話会社で『MNP予約番号』を発行し、移行先の業者に伝えることで番号が引き継がれます。
MVNOにしたほうが良いのはこんなひと
こんな人は乗り換えた方が良い
「通話は使わないが、ネットやメール、LineやインスタなどのSNSはよく使う」
パケット通信料がかなり安くなります。Wi-Fiをうまく使えば、月ワンコインに抑えることも可能です。
さらに多くのMVNOには「低速モード」というのがあって、これをオンにすると通信速度が遅くなるのと引き換えに、パケット通信量が加算されなくなります。
メールやLINEくらいなら問題なく使用できるので、普段ONにしておくことで相当パケット料金を抑えることができます。
切り替えはアプリで即座に行えます。
乗り換えない方が良い人
「通話をよく使う人」
MVNOの通話料は未だ高いです。話し放題が約3,000円程度と、キャリアよりも割高になってしまいます。また、音声に遅延がでたりと品質もキャリアに劣ります。(2016年10月現在)
通話を多く使う人はパケット通信だけMVNOにして、通話はキャリアのガラケーにするとリーズナブルになります。ただし携帯が2台になるので邪魔ですが。ちなみに私は現在この運用方法で、携帯料金が月額約3,000円となっています。もちろん通話し放題でパケットもガンガン使えます。
NTT docomo(キャリア)からFREETEL(MVNO)へ乗り換え
やったこと
- docomoから『MNP予約番号』を発行する
- FREETELの契約時に『MNP予約番号』を併せて申請する
- FREETELに電話し、切り替え完了手続きを行う
以上。たったこれだけでした。
1.docomoサポートへ連絡し、『MNP予約番号』を発行する
方法は以下。
- マイドコモのサイトから申請する
これが一番楽です。
My docomo | NTTドコモ - 電話で申請する
ドコモ携帯からは「151」。それ以外の電話からなら「0120-800-000」にかけます。(解約手続きをする携帯電話以外からかけてもOKです)
割引サービスの案内など、解約を思いとどまらせようと色々言ってきますが、気にせず聞き流してください。
解約理由も聞かれましたが、「高いから」とでも言っておけば良いです。(自分はそう言いました)
あとは店頭でも申請できるかと思いますが、わざわざ行かなくてもと思います。
- 『MNP予約番号』には期限がありまして、これを過ぎるとdocomoを継続利用とみなされ、再度発行手続きが必要となります。
- 『MNP予約番号の期限』はFREETELの契約時に必要となるため、必ず控えておいてください。
2.FREETELの契約時に『MNPの番号』を併せて申請する
以下の公式サイトから、契約や携帯・SIMの購入など、全ての手続きが行えます。
FREETEL(フリーテル)|高速通信SIMカードと高品質SIMフリー端末/格安スマホ
購入パターン
- 今使っているスマホのSIMのみ交換する
- スマホも一緒に購入する
今回はどちらも行いましたが、基本的に契約手続上の違いはありません。本体を一緒に購入するか否かだけです。
- LINEやFacebookなどを利用する場合、「SMS(ショートメールサービス)」で認証するため、必ず「SMS」付きのプランにしてください。
- 音声通話付きのプランを契約する場合のみ、身分証明書の提示が必要です。
- 「docomo」または「SIMフリー」のiPhoneならばそのままFREETELのSIMが利用できますが、「au」や「SoftBank」のiPhoneでは使用できません。SIMロックを解除するか、他のMVNOを検討しましょう。SIMロック解除は、購入後一定期間が経過していれば行えるケースが多いです。各キャリアに問い合わせてください。
申し込むと、早ければ翌日には携帯・SIMが送られて来ます。
小冊子が同梱されていて、初期設定方法などが書かれています。
3.FREETELに電話し、切り替え完了手続きを行う
電話機またはSIMが届いたら、同梱されている用紙に記載してある「SIM切替えセンター」に電話します。簡単な本人確認があります。
電話が終わったら、早速SIMを交換します。
以上でMVNOへの移行作業は完了となります。
規格サイズが違います。
iPhoneならば、「5s」「5c」以降はnanoSIMとなります。
Android端末は機種によります。MicroSIMとnanoSIMを両方使えるものもあります。
購入前に必ず確認しましょう。
まとめ
MVNO(FREETEL)にする際、通信速度が遅くならないか不安だったのですが、今のところは問題なく使えております。
安倍政権の「ケータイ料金引下げ」も実施されそうにないので、検討してみても良いのではないでしょうか。
また私もなのですが、外出先でテザリングする方は、キャリアのプランや別途モバイルルータを契約するよりもかなり安上がりになるかと思います。
【追記】
LINEも格安SIMを始めたみたいです。
こっちも良さそう。